資本金は本当に保全される？

2015年5月12日

先日、資本金の役割を記載しました。

その中で「資本金」は、「会社内に確実に残るお金」と解説しました。

いやいや、私の会社は資本金1000万円だけどそんなに現金はないよ、という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここでいう「資本金」は現金のことだけを指すのではありません。

例えば、資本金1000万円の会社を設立した場合、貸借対照表を単純に書くと、

資産　現金　1000万円／純資産　資本金　1000万円

となります。

ここで、1000万円の機械を購入すると、

資産　機械　1000万円／純資産　資本金　1000万円

となります。

現金が機械に変わりましたが、資本金に変動はありません。

つまり、債権者（＝取引先）から見ると、資本金1000万円の会社は、

1000万円の現金があるのではなく、1000万円相当の資産があるということです。

このように、資本金は現金と一致するものでないことは、注意しなければなりません。

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